「高度試験が廃止されるなら、今から勉強しても意味がない?」と迷っている人へ。2026年度のCBT移行と、2027年度から予定される試験制度の見直しを分けて考えることが大切です。
この記事では、IPAの公表情報から変更点と検討中の項目を整理し、受験時期・教材の選び方を説明します。確認日:2026年10月21日。今後変更される可能性があるため、申込み・購入前には公式情報を確認してください。
先に確認すること
- 2026年度を受ける:申込期限と科目ごとの受験日を確認
- 2027年度を考える:シラバス案・サンプル問題と正式発表を確認
- 教材を買う:対象年度・対応範囲・利用期限を確認
高度試験は廃止される?2027年度の再編予定
IPAは、現行の応用情報と高度試験を再編する新制度を2027年度から始める予定です。「変更はない」とも「資格がすべて無価値になる」とも判断できません。まず対象年度を分けて確認しましょう。
2026年度のCBT移行と2027年度の制度見直しは別

2026年度は、応用情報・高度試験・情報処理安全確保支援士試験の実施方式がCBTに移ります。2027年度は、試験区分や出題内容などを見直す予定です。二つの変更を混同すると、教材や受験時期を選びにくくなります。
新制度は公表済みの案を確認する
新制度の狙いには、データ・AIの利活用などに対応したスキルの評価があります。公表情報には仮称・検討中の項目が含まれるため、この記事でも予定と確定した実施情報を区別します。IPAの検討状況が判断の出発点です。
2026年度の変更点:CBT・日程・科目名
現在の試験を受ける人は、まずIPAの2026年度試験案内で申込みと受験日の両方を確認してください。「2026年度後期」には2027年に実施する試験も含まれます。
CBTでもメモ用紙が配布される
試験会場のPCで解答します。メモ用紙1枚と筆記具が配布され、画面上のメモ機能・電卓機能も利用できます。自分のメモ用紙は持ち込めず、配布物は試験後に回収されます。特別措置として筆記による試験もあるため、「紙の試験がすべて廃止」とする説明は正確ではありません。
前期・後期の申込みと受験期間を確認する
以下は2026年10月21日の確認内容です。申込締切の時刻、会場の空き、予約変更条件などは公式案内で確認してください。科目を別日に受験するため、片方の日程だけを見て予定を立てないようにしましょう。
2026年度の申込締切と受験期間
- 前期AP:申込11月7日17時まで。科目Aは10月28日〜11月10日、Bは11月24日〜12月6日。
- 前期ST・SA・NW・SM・SC:申込受付は2026年10月24日17時(日本時間)に終了。A-1・A-2は10月17〜27日、B系は11月11〜23日。
- 後期AP:申込2027年1月27日〜2月16日。Aは2月6〜19日、Bは3月3〜15日。
- 後期PM・DB・ES・AU・SC:申込2027年1月27日〜2月27日。A-1・A-2は2月20日〜3月2日、B系は3月16〜28日。
2026年10月21日確認。上記はCBTの期間です。特別措置試験は別日程です。申込みと各科目の予約条件はIPAの最新案内を確認してください。
科目名はAP・高度・SCで異なる
応用情報(AP)は科目A・B、高度試験はA-1・A-2・B-1・B-2、情報処理安全確保支援士試験(SC)はA-1・A-2・Bです。高度8区分とSCは区別します。教材が「午前・午後」と表記している場合は、対象年度と対応科目を確認しましょう。
2026年度は出題範囲などを維持する方針
IPAは2026年度のCBT移行について、問う知識・技能、出題形式、問題数、配点、合格基準等を変更しないと案内しています。操作方法への慣れ方や個人の得意不得意まで同じになるとは限りません。教材の対象年度に加え、画面で文章を読み、入力する練習も確認してください。
2027年度の新制度:決まっている方向と検討中の点
IPAの公表では、現行制度は2026年度の実施をもって終了する予定です。新制度のうちITパスポート・SG・FEは2027年度春頃、新設試験とSCは夏頃から秋頃の開始を予定しています。具体的な申込日・会場・教材対応まで確定したものとして扱わないようにしましょう。
応用情報・高度試験は三つの領域へ再編予定
仮称はプロフェッショナルデジタルスキル試験で、マネジメント、データ・AI、システムの三領域を設ける案です。新設のデータマネジメント試験(仮称)とは別です。現在の資格名と新しい試験を一対一で置き換えて考えるより、仕事で学びたい範囲とシラバス案を照らし合わせましょう。
SCは別の試験として継続する案
情報処理安全確保支援士試験は、三領域へ吸収されるという案ではありません。内容・時間・出題形式の一部変更が案内されています。試験合格と情報処理安全確保支援士への登録は別なので、登録を考えている場合はIPAの登録制度も確認してください。
シラバス案とサンプル問題で学習範囲を比べる
IPAは新制度のシラバス案とサンプル問題を順次公開しています。10月21日確認時点ではデータ・AI領域に準備中の資料もあります。サンプルは出題のイメージを示すもので、実際の試験そのものではありません。「新試験の情報が何もない」と考えて急いで購入する必要はありません。
今受けるか待つか:仕事の目的と準備状況で選ぶ
制度変更だけで受験を決めず、受験したい理由、準備できる時間、使いたい制度の三点で考えます。学習を始めたばかりなら、まず一回分の過去問を見て不足している知識を把握しましょう。
現行の資格が仕事の条件に合うなら検討する
会社の資格手当、担当業務、応募条件などで現在の試験名が指定されている場合は、その条件と対象期間を勤務先・募集元に確認します。資格を取るだけで昇給や採用が保証されるわけではありません。職種別の資格の選び方も参考にしてください。
過去問を使い、今の到達度を確かめる
過去問は正答数だけでなく、解答根拠を説明できるかを確かめるために使います。同じ問題の答えを覚えるだけでは、初めての事例に対応できるか分かりません。2027年度向けに学ぶなら、現在の過去問だけで範囲を満たすと考えず、新制度の資料との違いを確認します。
2027年度の免除は検討中の条件を断定しない
IPAは新制度の免除や経過措置を検討しています。現時点で「今合格すれば新試験の科目A-1が必ず免除される」と購入理由にするのは避けましょう。2026年度の免除資格と、新制度での取扱いは分けて確認してください。
教材・講座は対象年度と苦手分野で選ぶ

参考書で理解できる人は、教材を増やしすぎず演習を進めます。解説を読んでも理由が分からない、学習時間を確保しにくい場合は、講義の無料体験などで説明の相性を確認すると選びやすくなります。
記述・論述は解答に至る理由を練習する
記述では問題文の条件と解答の根拠を対応させます。論述では課題、判断、実施内容、評価を設問に沿って整理します。教材の解答例を読むだけでなく、自分で書いた答案と比べて不足している要素を確認しましょう。
- 応用情報の参考書・問題集:説明の詳しさと演習量を比較
- SCの参考書・問題集:事例と対策の理由を確認
- NWの参考書・問題集:構成図・通信の流れを練習
- DBの参考書・問題集:設計・SQLの解答根拠を練習
動画講座は年度・期限・質問や添削の範囲を確認
受験年度、教材の公開時期、視聴期限、免除コースの条件、質問・添削の有無と追加費用を比較します。特に2026年度向け講座が2027年度の新試験へ自動対応するとは限りません。更新・再受講の条件も購入前に確認してください。
まとめ:受験年度を決めてから教材を選ぼう
まず公式日程と試験制度を確認し、次に過去問で学習上の課題を一つ決めてください。その課題に合う参考書や講座を選ぶと、制度変更への不安だけで不要な教材を買うことを防げます。資格の取得順、情報処理技術者試験の比較も合わせて確認できます。
主な確認先(2026年10月21日確認):2026年度の申込・試験実施期間/新制度の検討状況/シラバス案/サンプル問題。本記事の教材選び・学習手順は、これらを踏まえた当サイトの提案です。

