支援士の午後(科目B)は、設問の要求と本文の条件を読み、根拠をそろえて答える練習が大切です。このページでは、問題の選び方・復習の進め方と、今の苦手に合わせた教材の選び方を整理します。
2026年度の名称は科目A-1・科目A-2・科目Bです。「午後対策」の本を探すときも、対応科目と版を確認しましょう。
試験概要と午後問題の重要性

情報処理安全確保支援士試験の記述対策では、用語の知識に加えて、本文の条件から根拠を見つけて答える練習が必要です。2026年度の科目名は科目A-1・科目A-2・科目Bです。本記事では、旧名称で検索する方にも分かるよう「午後(科目B)」と併記します。
科目Bは150分・4問中2問を解答する記述式です。科目A-1は50分・30問、科目A-2は40分・25問で、いずれも四肢択一です。旧来の9時30分開始などの時刻を前提にせず、受験する回の案内を確認してください。
形式・シラバス・公開問題はIPAの情報処理安全確保支援士試験案内で確認できます。以下の勉強法と教材の選び方は、学習を進めるための提案です。
午前Ⅰ(科目A-1)

科目A-1はIT全般の基礎知識を確認する範囲です。正解の番号だけでなく、ほかの選択肢が違う理由も確かめましょう。免除を利用する方は、受験申込み時の条件を公式案内で確認してください。
午前Ⅱ(科目A-2)

科目A-2は、セキュリティの用語を具体的な仕組みと結びつけて復習しましょう。科目Bで説明できなかった用語があれば、基礎知識に戻って確認する使い方もできます。
科目A-1向けの共通知識本と、支援士の専門知識を扱う本では対象範囲が違います。購入前に目次と対応科目を確認してください。
午後(科目B)

旧名称の「午後」は、現在の科目Bに当たります。問題文に書かれた構成・役割・制約を整理し、その状況で必要な対策や理由を答える練習をしましょう。
用語を覚えていても、設問が求める主語や条件を読み違えると答えがずれます。演習では、解答だけでなく「どの記述を根拠にしたか」も記録しておくと復習しやすくなります。
いつから学習を開始すれば良い?

必要な期間は、既有知識・実務経験・確保できる時間で変わります。最初に公開問題に取り組み、どこで止まったかを確認して学習計画を作りましょう。次は進め方の例です。
| 段階 | 取り組むこと |
|---|---|
| 最初の確認 | 科目Bの1問を読み、用語・本文理解・記述のどこで困るかを分ける |
| 基礎の補強 | 分からなかった仕組みを教材で確認し、同じ問題を解き直す |
| 演習の継続 | 解答の根拠を説明し、答え方のずれを振り返る |
| 仕上げ | 科目Bの150分を計り、問題選択と見直しを含めて練習する |
問題数を増やすだけでなく、間違えた理由を確認する時間も確保してください。平日と休日の使い方は生活に合わせて決め、1週間取り組んだ実績から計画を調整しましょう。
選択問題の出題範囲と傾向分析

出題分野の確認には、IPAのシラバスと公開問題を使います。ネットワーク、認証、暗号、運用、セキュアプログラミングなどを、個別の用語と具体的な状況の両方から整理しましょう。
公開問題で見かけたテーマだけが次回も出るとは限りません。本記事では集計方法を示せない「過去5年間の頻出順位」や出題予測を根拠に、購入する教材を勧めることはしません。目次で不足分野を確認してから教材を選んでください。
午後試験 選択問題の選び方&捨て分野

「特定分野を丸ごと捨てればよい」と決める前に、苦手の原因を確かめましょう。用語が分からないのか、処理を追えないのか、答えを短く書けないのかで、必要な練習が変わります。
慣れる段階では得意分野から始める方法もあります。ただし、同じ問題に複数分野の知識が関わるため、得意分野だけで学習を終えず、理解できなかったテーマへ広げましょう。
試験当日の選択問題の選び方

演習でも、4問から2問を選ぶ練習を取り入れます。次の観点で見比べ、選ぶまでに使った時間も記録してください。
| 見る点 | 判断の例 |
|---|---|
| テーマと構成 | 知っている技術か、登場するシステムや役割を把握できるか |
| 設問の要求 | 何を説明するか、指定された文字数や条件を読み取れるか |
| 解答の見通し | 根拠を探せる設問があるか、苦手な処理が全体に関わっていないか |
記述量の少なさや題名だけで決めず、設問も見て判断します。最初の印象で解けそうでも手が止まることがあるので、練習の中で問題変更に使う時間や見直しの余裕も確かめましょう。
午後試験 効果的な勉強方法とおすすめ本

今の困りごとから、必要な1冊を選ぶ
| 困っていること | 教材の候補・次の行動 | 購入前の確認点 |
|---|---|---|
| 専門知識の理解で止まる | アイテック「専門知識+科目B」の重点対策 | 2026年版。解説の分量と目次を確認 |
| 知識はあるが、記述の答え方で迷う | うかる! 午後問題集[第2版] | 2023年刊。旧問題を使うため現在の公開問題も併用 |
| すでに教材で演習が進んでいる | 手元の本と公開問題を解き直す | 追加購入は、不足が見えてから判断 |
専門知識と記述演習を行き来したい人:2026年版の重点対策本は、科目A-2・科目Bを扱う849ページの教材です。紙版の出版社定価は4,070円(税込)。薄い要点集ではないため、読み切れる分量かをサンプルで確認しましょう。
アイテックの目次・書籍案内で内容を確認できます。
記述のパターンを練習したい人:「うかる! 情報処理安全確保支援士 午後問題集[第2版]」は、2023年刊・376ページ、紙版の出版社定価2,420円(税込)です。基礎の説明を一から読む本を探しているなら、まず専門知識の教材と比べましょう。
日経BOOKプラスの目次・内容紹介で確認できます。購入時は第2版か、紙・電子のどちらか、新品・中古の状態、販売価格を確かめてください。楽天Koboのリンクは電子書籍向けです。
最初から2冊そろえる必要はありません。手元の教材で1問解き、知識と答え方のどちらが不足しているか分かってから選ぶと、内容の重複を減らせます。
午後試験 問題集・過去問の勉強方法

最初は、本文を区切って読み、関連する設問を解いてから解説を見る方法もあります。答えが違ったときは、次の3点をメモしましょう。
| 振り返る点 | 復習すること |
|---|---|
| 知識 | 知らなかった用語や仕組みを確認する |
| 根拠 | 解答に必要だった本文の記述を探す |
| 表現 | 主語・対象・条件・指定文字数のずれを確認する |
同じ問題を解き直すときは、答えを覚えているかよりも、根拠を説明できるかを確認します。慣れてきたら本文と設問を通して解き、最後は150分で2問を選んで解答する練習へ進みましょう。
午後試験 記述のコツ

設問が「理由」「対策」「対象」のどれを求めているかを先に確かめ、主語と条件をそろえて書きます。本文にある言葉を使う場合も、そのまま抜き出せばよいとは限りません。
解説では、模範解答との言い回しの違いだけでなく、必要な要素が足りているかを確認してください。自分の解答を残しておくと、「誰が何をするか」を省略するなどの癖を見つけやすくなります。
まとめ

支援士の午後(科目B)対策は、知識の確認・本文の根拠探し・記述の練習を行き来して進めましょう。問題選びは題名だけで決めず、設問と解答の見通しを演習で確かめてください。
まずは公開問題を1問解き、止まった原因を整理しましょう。専門知識を補うなら解説型の本、答え方を練習するなら記述演習の本を比較し、手元の教材で足りる場合は復習を優先してください。
試験形式の出典:IPAの試験案内。書籍仕様の出典は各書籍の出版社リンクです。確認日:2026年10月21日。


